STROOPSトレーニングでやってはいけないルールとして、大きく2つのことを取り上げます。ひとつは「安全面」、もうひとつは「身体面」に関するルール。STROOPSは、スポーツ動作そのままで体幹と運動連鎖をトレーニングできる革新的なファンクショナルツールですが、リスクがないわけではありません。そのリスク回避のためにSTROOPSを熟知した認定トレーナーがいるのです。

今まで、STROOPSがジャンルを問わず、アスリート・フィットネス・リハビリなど全てにおいて有効な万能ファンクショナルツールだという事をお知らせしてきました。

私も自分がトレーニングする上で、バーベルやウェイトスタックを使ったストレングストレーニング、STROOPS以外のTRX・ViPRなどのファンクショナルツールなど様々なものを使ってきました。全てが非常に素晴らしく、トレーングを行う目的に合わせて用途を変えれば良いと思います。

他と異なるSTROOPSの大きな特徴は「スポーツの動作のまま、最大のスピードでトレーニングできる」ことであり、この特徴に関しては確かに他ではトレーニングできない素晴らしさを体感できます。

最重要事項 − クライアントの「安全を確保する」為にやってはいけないこと

しかし、皆さんが常に体幹強化やパフォーマンス向上、運動連鎖などの身体感覚機能向上をSTROOPSで実現して欲しいと思いがあるからこそ、今回のコラムでは敢えてリスクを伴う事もあることを正直に掲載したいと思います。

クライアントの安全上、やってはいけないこと

先ず、クライアントにとって最も重要なポイントは「安全性の確保」です。

STROOPSを導入するチームや施設、STROOPSを活用するトレーナーはクライアントのパフォーマンス向上という目的の前に「安全性を保証すること」が大切です。必ず、STROOPS JAPANが主催するSFPトレーナー(以下、SFPT)ライセンス取得セミナーでしっかりと学んで頂きたいと思います。

STROOPSはチューブの切断時に保護してくれるUV加工されたオレンジ色の袖、「Slastix®」という布で覆われています。このSlastix®は、チューブよりも短く設計されていますので、このSlastix®が伸びきった(シワが無くなった)状態でも、内蔵されているチューブ自体は伸び切ってはいません。しかし、人が動作している時、例えば、スプリントをしている時にかかる引っ張り強度、つまりSTROOPSにかかる負荷は、スピード以外にも体重移動も加わるので非常に大きな負荷となります。

そのため、常にSlastix®が伸び切った状態を繰り返すと、Slastix®自体が切れてしまうことやチューブの劣化を早めてしまうことを招きます。そうなれば当然ですが、トレーニング中にSTROOPSが切断し、クライアントが転倒したり、傷害を引き起こす危険性が多くなります。

それ以外にもSTROOPSの製品には、最もアスリートが必要とする爆発的パワーや全身持久力を作り出すことができるBEAST BATTLE ROPE(ビースト・バトル・ロープ)があります。非常に強い張力が働きますので、大きく伸張している時に体重の軽い子供や女性が不用意に上体を起こすと「後ろに吹っ飛ぶ」ことが起こる可能性があります。大きな事故を招くことになりますので、必ずお近くのSTROOPS公式トレーナーに指導を受けてから使用してください。

パフォーマンス向上の為にやってはいけないこともある!!

次にフィジカル強化中に行なうとパフォーマンスを損なうリスクについて記載しようと思います。

STROOPSは強度を自由に変えられるテクニックがあります。スポーツ動作そのままで、軽い強度でも重い強度でもトレーニングできる優れたツールです。しかし、トレーナーはクライアントの目的をしっかりと見定める必要があり、あまりにも重い強度を設定してしまいますと、

  • スイングなどのフォームを崩す原因となる。
  • アスリートにとって大切な身体感覚を狂わせる。
  • 上記と重複するが、無理な負荷が怪我を招いてしまう。

などのアスリートにとって致命的な問題に直面してしまいます。

つまり、トレーナーはクライアントに対して適正な強度を作ってあげる必要があり、STROOPS(チューブトレーニング)に関して深い理解の必要があるのです。

STROOPSでのフィジカル強化の目的は、単純なストレングスにだけあるのではなく、身体感覚というアスリートが最も重要視するところにも焦点があることを述べておきたいと思います。

STROOPSの認定SFPトレーナーの指導を受ければこれらのリスクは低減する

このように、STROOPSトレーニングでやってはいけないルールとして、大きく2つのことを取り上げました。ひとつは「安全面」、もうひとつは「身体面」に関するルールです。全てのトレーニングに関して共通項でありますが、やり方・使い方ひとつでアスリートに与える影響は図り知れません。

STROOPSを活用するトレーナーが増えてきましたが、これらのリスクを踏まえ、STROOPS社では認定を受けていないトレーナーからSTROOPSを活用したトレーニング指導を受けるのは推奨していません。必ずSTROOPSの認定トレーナーである、SFPT(STROOPS FUNCTIONAL PERFORMANCE TRAINER)、もしくはSMT(STROOPS MASTER TRAINER)から指導を受けてください。

STROOPS社が認定するSFPTは、STROOPSの安全性はもちろんのこと、クライアントのパフォーマンス向上を実現する上でSTROOPSを活用したトレーニング方法や前回解説した修正エクササイズ等、専門的な内容を熟知しています。そのため、今回解説したリスクをしっかりと低減できるスキルと知識を持ったトレーナーです。

また、施設などへ導入される際は、STROOPSの利点とともにリスク面も理解してから導入していただくことを期待します。

Change The Value of Sports…, STROOPS!!

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