骨質と骨密度は、骨の強度においてとても重要なファクターです。これらを高める為に具体的にどのような栄養素が必要なのかを解説していきます。

前回に引き続き骨についてのリスクヘッジを考えていきます。今回は骨密度、骨質を高める具体的な栄養素についてご紹介していきます。

前回の記事にて「骨強度=骨密度+骨質」と説明しましたが、骨密度、骨質を高める為の栄養素はそれぞれ異なります。

簡単なイメージ図を見ながらそれぞれに必要な栄養素をご紹介していきます。

骨栄養素の一覧・詳細

ビタミンB群で悪玉架橋防止!

骨質を高める為にはコラーゲンが規則正しく結合している「善玉架橋」の状態にある事が重要ですが、その為には悪玉架橋発生の原因を防ぐ必要があります。

骨コラーゲンの劣化や悪玉架橋を促進する要因は「ホモシステイン」という物質であると言われています。ホモシステインは体内に存在するアミノ酸の一種で、メチオニンというアミノ酸が体内で代謝される過程で生じ、酸化されて有害な活性酸素を発生させます。

ホモシステインによるコラーゲンの質低下のメカニズムは2種類あると考えられています。

1. 自己酸化によるコラーゲンの質低下

悪玉架橋は酸化・糖化反応により生成されると言われていますが、ホモシステインは自身が自己酸化を起こす事で酸化ストレスを高める原因となります。

2. コラーゲン分子架橋酵素(LOX)の低下

コラーゲンは、LOX(lysyl oxidase)という酵素がコラーゲン分子を綺麗に整えて架橋させる働きによってしなやかさや強度を保っています。ホモシステインはこのLOXの作用を遺伝子および蛋白レベルで阻害すると言われています。

このホモシステインの増加を防いでくれると言われている栄養素が、「ビタミンB6」「ビタミンB12」「葉酸」です。これらの栄養素はホモシステインの代謝の補佐役を担っており、不足する事でホモシステインの代謝が上手く行われず、結果ホモシステインの増加に繋がると言われています。不足を防ぐ事が悪玉架橋発生による骨質の低下を防いでくれるのです。

カルシウムを助け骨密度アップ!

骨密度の上昇にはカルシウムが欠かせませんが、カルシウムの働きをたすける栄養素が、「ビタミンD」と「ビタミンK」です。

カルシウムは他の栄養素に比べて、体の中に吸収されにくい栄養素で、カルシウムを含む食品を摂ったとしても、残念ながらすべてが体内に吸収されるわけではありません。ビタミンDには、カルシウムの再吸収を促して、体外に排泄されるのを防ぐのに加え、骨を壊す破骨細胞の働きを抑えて骨をつくる骨芽細胞の働きを促進し、骨代謝を整える作用もあります。

ビタミンKには骨にカルシウムを取り込む際に必要な、オステカカルシンというたんぱく質を活性化させる働きがあります。また、骨からカルシウムが排出されるのを抑制する働きもあります。

如何でしたでしょうか?骨強度を高める為には意外と多くの栄養素が関わっています。骨=カルシウムというイメージを捨て、効率的な身体造りを行ってください!

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