目的のないトレーニングは選手寿命を短くするだけ。しっかりと野球の競技特性に応じたトレーニングをしなければなりません。今回は野球のピッチャーの運動特性から投球モーションの一部を中心に説明しています。ウェイトトレーニングのマシンは矢状面のものが多くピッチャーのフィジカルトレーニングに限度がありますが、STROOPSを活用することでケーブルマシンよりももっと多面的、3Dに体幹を強化できます。

野球の競技特性を知ることから必要な始めよう!

前回までの2つのコラムでは、サッカーや野球のトレーニングにSTROOPSを導入して「どのように運動連鎖を作り出すか?」というテーマに沿って連載しました。

でも、初めてこれらのコラムを読んでくれた方々には「STROOPSって何?」と言う疑問があると思います。詳しくはSTROOPSのホームページで掲載されているので、リンクを貼っておきます。

投手に必要なフィジカル要素を見極める

ここにも記載あるのですが、STROOPSの大きな特徴として、「スポーツの動作のまま、最大のスピードでトレーニングできるツールである。」ということが挙げられます。

実際のスポーツの試合では、例えばピッチャーの投球モーションにおいても、様々な角度から、様々な力が加わることで一つの動作が成り立っているはずです。

よく高校野球ではピッチャーが長い距離を毎日走り込むと言う練習方法を見かけることが多々あります。そして腰痛を引き起こし、投げられなくなる・・・。しかし、ピッチングだけでなく野球全般において、それほど持久力を使うスキルは必要とされるのでしょうか?

答えは、「NO」です。むしろ、 爆発的なパワー・スピード・バランス・コーディネーションなどの能力を引き上げる必要があると思います。それによって、球速・コントロール・傷害予防の重要な3つのパフォーマンスが向上するのだと思います。

野球トレーニングの論理的根拠の欠如は選手を壊すだけ

余談ですが、走り込みなどの論理的根拠の欠如は、おそらく気温・湿度が非常に高い真夏の甲子園でエースが一人で投げ切るドラマを「良し!」とする感情論が入っていると思わざるをえません。常に9回まで投げ切るという前提の場合には、週に数回の長距離走が必要になると思いますが、ピッチャーを多く準備して球数を配慮し、肩や肘への負担を軽減してあげることも配慮する必要があるでしょう。

このようにピッチングの競技特性を踏まえて、この動作に内在する具体的なSTROOPSトレーニングを説明します。

多面的な体幹トレーニングが可能なSTROOPS − ピッチングに当てはめてみる。

今回はワインドアップからトップポジションに入っていくストライドの中にある動作について考えたいと思います。片脚で立ったところから足を前に踏み込んで行く所です。

ピッチングの動作過程

ここの1カットの動作だけ考えた場合、

  1. 運動面は前額面。
  2. (そして、このストライドの際には、)股関節と上体の柔軟性を伴いながら
  3. 踏み出す足のスムーズ且つ大きなストライドにより、
  4. 軸足からの重心移動距離が大きくなり、
  5. その結果、加速して球速がアップしていきます。

足がしっかりと地面に踏み込まれてから運動面が変化しますが、上記のストライド時の重心移動の加速したスピードが下肢→体幹→上肢へと連鎖していくのです。

STROOPSを活用した投手向けトレーニング例

1. STROOPSによる投手の体幹強化

ワークアウトにSTROOPSを取り入れた場合、一例として歩幅の大きいサイドランジを行ってみましょう。アンカー(STROOPSを持っている人)から離れる、つまりチューブが張っていくときには加速する力(Acceleration)が必要で、戻るときには減速する力(Deceleration)が必要となります。

加速局面では上記のストライド時の重心移動のスピードを向上させ、減速局面では踏み込む足の安定感を作り出す目的です。体幹がしっかりと安定しないと、上体が崩れて動作が遅くなりますので、常に意識するようになります。

サイドランジ for Pitcher

2. STROOPSによる投手の爆発的パワー強化

もし、投げる動作を考慮した場合には、上体の爆発的なパワーを使うために、以下のようなワークアウト(矢状面)も有効でしょう。

Diamond Linx

このようにSTROOPSを使うと、普段、ウェイトトレーニングルームでは強化しにくい前額面の動作も強化可能です。

皆さんのウェイトトレーニングルームには前額面を強化できるマシンはありますか?さらに、スローイングの時の運動面である矢状面や対角面を強化できるマシンはありますか?STROOPSは多面的な動作の中で体幹強化が可能なファンクショナルツールです。

次回、実際のプロ競技で使われている場面を紹介します!!

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STROOPS-JAPANブログ

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Phil Hughes Yankees-Orioles 8-1-12” by kowarskiFlickr: Taken at Yankees-Orioles (8/1/12). Licensed under CC BY 2.0 via Commons.

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