パフォーマンス発揮には、実は足裏がとても重要です。重心を感知する能力、そして重心をコントロールする能力が必要になってきます。今回は"重心"から、当たり前と見過ごしがちな足裏とパフォーマンスの関係と重要性を考えます。

重心とは?ボディコントロールと重心の関係

この地球上で重力に支配されて運動をしている限り、重心の位置を感知したり重心を移動させるというのは常につきまとうもの。私たちが動作をする際に必ず関連してくるのが重心であり、スピード、方向転換、バランス、そしてコンタクトの強さ等に大きな影響を及ぼします。

重心とはある物質の質量の中心であり、その一点を支点にして支えるとバランスを取ることが出来ます。石を積み上げているアートを見たことはありませんか?

私たちの身体はとても賢く出来ていて、固有受容器などが手や足などの身体の位置関係を全て感知しています。重心がどこに動いたか、そしてその重心をどのように移動させれば思うように身体が動くのかを常に計算しています。私たちが運動出来るのはそのためです。

 

物体の形が変われば重心の位置も変わる

石などの形が変わらない物体は重心の位置が常に同じですよね。でも私たちの身体は常に形を変えています。腕を横に挙げるだけでもわずかに重心の位置がずれています。そのズレを筋肉の収縮や体勢の変化でバランスを取り、腕を上げることを可能にしています。足を横に出す、腕を挙げる等の動作によって私たちの身体は“変形”していますので、常に重心の位置は変化しているわけです。

身体の部位をに動かす事によって移動した重心を感知し、必要な分だけ身体がそれに反応することでボディコントロールをしています。

重心感知能力がボディコントロールのキー

このズレた重心に適応/対応する事がボディコントロールの技術をアップさせる大きな鍵となります。以前書かせて頂いた記事で、足裏の重要性をお伝えしました

この足裏には固有受容器が数多くあり、身体が地面に伝えた力や、地面から跳ね返ってくる力を感知しています。地面と身体を繋ぐ唯一の接点であり(立位時)、走る、方向転換、ジャンプ等の基礎動作の根源となる部分が足裏なのです。

そして、重心を感知するためには三半規管ももちろん大事ですが、足裏の固有受容器を発達させるということも重要な要素です。足裏にかかる圧の変化でどの程度身体が移動したかがわかります。

そして重要なのは、重心移動をしたあとの

  1. 対応
  2. 適応
  3. 修正

の3つです。

例えば、AからBのポジションへと身体を変えたならば、AからBへポジションを変えた分だけの力を身体に加える必要があります。それ以上でも以下でもないのです。必要な分だけの修正を加える事が繊細なボディコントロールに繋がります。それが出来なければ何度も修正を繰り返す事になり、動作は不安定になります。

そのいい例が片足バランスです。片足立ちでバランスのいい人は、片足を挙げた際の重心移動に対し、必要な分だけ重心を移動させて安定させます。足元がずっとグラグラしている人は、正しい重心の位置を感知する能力が怪我によって失われていたり、生まれつき苦手だったりするかもしれません。その能力を鍛える事でより効率の良い動き=パフォーマンスが可能となります。

パフォーマンス向上において重心と足裏はとても重要なファクター

私たちがパフォーマンスを発揮するには重心コントロール能力と、重心感知能力を高める事が必要です。もともと運動神経がいいという人は、この重心コントロールを元々うまく出来る人なのです。運動神経が片足バランスがいいとは限りません。重心コントロールは身体全体の感覚でもあります。しかし、足裏から重心を感知する事でさらに能力はアップするでしょう。

Pocket
LINEで送る