アスリートと切っても切り離せない貧血について取り上げていきます。実はスポーツ貧血の発症の割合は高く、悪いことに無自覚であることも。パフォーマンスに悪影響を及ぼすスポーツ貧血とは何なのか?罹患率や悪影響等と紹介しています。

今回は以前ミネラルを取り上げた際にも軽く触れました、アスリートと貧血について取り上げていきたいと思います。アスリートにとって貧血は、コンディションを整えるという大前提において重要な課題と言えるでしょう。しっかりとした知識を得て、貧血に陥らないようにしましょう。

オーバートレーニングが原因となるスポーツ貧血とは?

アスリートと貧血が切っても切り離せない関係にある証拠が、「スポーツ貧血」という貧血の種類です。スポーツ貧血は、激しい運動を行えば行うほど起きやすくなる貧血なので、一般の人よりアスリートに多く見られます。アスリートの貧血は軽度の物が多いですが、オーバートレーニングを続けるとより重度になってしまいます。

スポーツ貧血の発症と割合

少し古いデータですが平成8年の国体において、貧血の調査を行った結果、社会人女子選手では選手の23.8%、社会人男子選手では7.3%が貧血であるというデータが出ました。最近では食指導の浸透の効果もあり、罹患率は減少しているとの事ですが、食指導が受けられる環境下にあるアスリートは未だ少なく、むしろ間違った食事制限による増加がみられるケースも見られます。

平成 21 年度から平成 23 年度に高校生アスリートを対象とした調査が行われましたが、男子では、貧血と考えられる選手は 10%弱、その予備軍14%前後、女子では、年度によって割合(傾向)に違いが見られましたが、貧血と考えられる選手は 30%程度、加えて予備軍は 8%前後にも上るという結果がでています。

検査を行うまで無自覚だった選手が多数を占めていたとの事で、栄養バランスや身体のコンディションに配慮が出来ていない事が分かります。

パフォーマンスに悪影響を与えるスポーツ貧血

貧血とは、赤血球に含まれている酸素の運搬を担うヘモグロビンが不足し、全身への酸素運搬能力が低下し多臓器・組織が低酸素状態になってしまっている状態の事です。貧血の際に現れる症状を見てみましょう。

  • 初期:めまい、たちくらみ、眠気、肩こり、
  • 中度:動機、息切れ、頭重感、疲労感、顔面蒼白、耳鳴り、脈拍上昇
  • 重度:浮腫、心不全

パフォーマンスとして、持久力に直接悪影響を及ぼします。激しい運動を行うアスリートにとって貧血になる事が致命的であると言えるでしょう。アスリートは、競技能力に悪影響を及ぼすから貧血の発症を抑えたい、しかし、激しいトレーニングによって貧血になりやすいという矛盾を抱えています。

貧血になると、上記の様な症状が現れます。しかし、特にアスリートの場合には、症状が出てから病院を受診するようでは遅いのです。貧血の程度にもよりますが、鉄分を基に赤血球を作るにはある程度時間がかかる為、貧血になってから治療を始めたのでは、最低でも1~2カ月もの間は質の良いトレーニングや試合をすることができなくなってしまいます。

普段から貧血に対して意識を持ち、注意する事が重要となります。

如何でしたでしょうか?次回はスポーツ貧血の原因などをより詳しく取り上げていきたいと思います。

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