成長期のお子さんに多い障害の一つ、ジャンパー膝(ジャンパーズ・ニー)。ジャンプ等の動作が頻繁に必要になるバレーやバスケ、または高いレベルで競技を行っている選手によく見られる症状で、膝のお皿周辺に痛みを伴います。予防の為にアイシングやストレッチが非常に効果的ですが、キネシオロジーテープが有効に使われます。

前回のコラムで、成長期の人に多い怪我の「オスグッド病」に対して有効なテーピング方法をご紹介させて頂きました。今回は、同様に成長期によく見られる「ジャンパー膝」に対してのテーピング方法をご紹介していきます。

ジャンプと着地を繰り返すと発症 – ジャンパー膝とは?

ジャンパー膝(正式名称:膝蓋靭帯炎 = Jumper’s Knee)とは、その名が示す通りバスケットやバレーボール等、ジャンプと着地の動作を何度も繰り返す競技でよく見られる障害です。太腿の筋肉が動作の度に膝のお皿あたりの靭帯を繰り返し引っ張ることで負荷がかかってしまい、痛みや腫れを引き起こします。

痛みが発症しやすい箇所は大きく分けて…

  1. 膝の皿の下端から、膝の皿の腱との付着部。
  2. 膝の皿の上側から、太腿と膝の皿をつなぐ上部の腱の付着部。

上記の2箇所が痛みの生じる主な部位で、膝皿下が約7割、膝皿上の部位が約2割を占めます。オスグッドは膝下の出っ張った骨部から痛みを生じますが、ジャンパー膝は膝の皿周辺に痛みを生じやすい特徴があります。

年齢では12~20歳の高いレベルで競技を行っている選手によく見られ、特に男子に多いです。怪我が進行して深刻な状態になると、膝の皿の靭帯(膝蓋靭帯)の断裂を発症する可能性もあります。

膝周辺へのストレス増加がジャンパー膝を発症させる

主にあげられる原因として、オスグッド病と同じように使い過ぎが挙げられます。その他の要因としては、太腿の前側の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性低下です。成長期にある選手の骨の成長に対して、筋肉の成長が追いつかず、筋肉が引き延ばされて固い状態になってしまい、膝周辺へのストレスが増加して痛みを発症させます。

ジャンパー膝に対するキネシオロジーテーピング

では、ここでジャンパー膝に対してのキネシオロジーテープの貼り方をご紹介していきます。

1. キネシオロジーテープの準備

ジャンパー膝に対するキネシオロジーテーピング - 準備膝皿の下辺りから太ももの辺りまでの長さのテープを準備して、片側に切り込みを入れてY字テープを用意。

 

 

 

 

2. キネシオの貼り方

ジャンパー膝に対するキネシオロジーテーピング 貼り方膝を少し曲げた状態にし、太腿側から膝の皿の上の部分までキネシオを貼る。

そこから残りの部分でお皿を包むよう貼っていく。

貼り終わりが膝のお皿と膝下の骨の出っ張った部位の間にくるようにする

 

 

 

ジャンパー膝に対するキネシオロジーテーピング - サポートを強く

もう少しサポートが欲しい方は、同じようにしてスネ側から一本貼る。

 

 

 

 

 

以上になります。誰でも簡単にできます。お子さんの痛みを取り除く手助けをしてあげましょう。

ジャンパー膝は防げる怪我

また、ジャンパー膝は急性な障害ではないので、太腿の前の筋肉のストレッチやマッサージ等、普段からのしっかりケアを行えば防げる怪我です。発症したらテーピングで緩和させるべきですが、そもそも発症させないよう、日々のケアを行っていきましょう!

覚えておくと便利 – ジャンパー膝の見極め方

ちなみに、膝の痛みを訴える選手に対して、それがジャンパー膝によるものかどうかを判断できる簡単なテストがあります。

1. うつ伏せに寝て、膝を曲げる

ジャンパー膝の見極め方

2. 下の絵のように腰が上がるようだと、ジャンパー膝の可能性大ジャンパー膝の見極め方

膝の痛みを訴えるお子さんがいましたら、チェックしてみてあげてください。

 

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