成長期に人に多くみられる「シンスプリント」。ふくらはぎが硬くなることによって、スネの骨膜が筋肉に引っ張られ、痛みを生じる障害。様々なスポーツでよく見られる怪我ですが、キネシオをうまく活用することで、痛みを軽減することが可能です。痛みなく動く為に、この技術を試してみましょう。

前回に引き続き、成長期に多い怪我に対してのキネシオロジーテーピングシリーズ。今回は「シンスプリント」に対してのテーピング方法をご紹介していきます。

まずはシンスプリントを知ろう

シンスプリント(正式名称;脛骨過労性骨膜炎 = Medial Tibial Stress Syndrome)

足の脛の主に内側あたりに痛みを伴うスポーツ障害。脛には、走ったり、ジャンプしたりする時によく使う筋群が多く付着しています。この様々な筋肉が動く度に脛の骨を覆っている膜(骨膜)を引っ張り、その繰り返しが痛みを生じさせます。

怪我をした最初の頃は、痛みがあってもしばらく運動すると痛みが消えていきますが、症状が悪化するにつれ、痛みが一時的に消えることはなく、運動中ずっと痛みを伴います。放置しておくと疲労骨折などを引き起こす可能性があります。

どのスポーツに多い怪我?

比較的にランニングバスケの選手に多くみられますが、どのスポーツでも共通して発症する割合が高い障害です。久々に運動を再開した人、ランニングを始めたばかりの人、部活に入って間もない人などに多く見られることから、「初心者病」と言われたりもしています。

ふくらはぎの硬化が招くシンスプリント

このシンスプリントには大きく分けて6つの原因が挙げられます。

  1. ふくらはぎの硬化
  2. 足部の偏平足 (ローアーチ)
  3. 使い過ぎ(オーバーユース)
  4. 足に合っていない/適していないシューズの使用
  5. 固い地面での激しい運動 (体育館やコンクリート)
  6. アップ・アフターケアの不足

これらは全て「ふくらはぎの筋肉を硬くする」ことに繋がり、この筋肉の硬化が最大の原因となっているのです。

シンスプリントの予防方法は?

予防方法として、練習前のウォームアップと練習後のストレッチ・アイシングを行うように心がけましょう。特にふくらはぎのストレッチは重要です。

集中的に40秒くらいかけて伸ばすことを2週間続けるだけで痛みがなくなった選手もいます。ただし、練習前は逆効果になるので、練習後に静的ストレッチを!

シンスプリントに対するキネシオロジーテーピング方法

シンスプリントは、初めは痛みますが、温まってくると痛みが薄れるという特徴があります。キネシオを貼ることで、痛みが出る箇所の血流を良くし、骨膜と筋肉のストレスを和らげ、症状を緩和することが可能です。

ここでは、2通りの方法をご紹介します。

1. 足の甲から脛に沿って貼っていく方法

1) つま先まで伸びるように足首を伸ばし、甲からスタートする。

シンスプリント キネシオロジーテーピング : つま先まで伸びるように足首を伸ばし、甲からスタートする

2) 足の甲から膝に向かって貼っていく

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 足の甲から膝に向かって貼っていく

3)脛の内側の沿って、置くように貼っていく

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 脛の内側の沿って、置くように貼っていく

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 脛の内側の沿って、置くように貼っていく

 

4) 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

2. アーチのサポートを少し入れつつ、脛に沿って貼っていく方法

1) 足首を90°に曲げ、足の外側からスタートする。

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

2) 足の外側から足裏を通り、そのまま脛の横に沿って置くように貼っていく。

(※足裏を通る時に強く引っ張りすぎないこと。捻挫のリスクが高まります。)

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 足の外側から足裏を通り、そのまま脛の横に沿って置くように貼っていく。

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 足の外側から足裏を通り、そのまま脛の横に沿って置くように貼っていく。

3) 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

(※もう少し圧迫力が欲しい方は、最後の短いテープをもう一本足しましょう。)

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

シンスプリント キネシオロジーテーピング : 一番痛みの強い部分に短いテープを軽く押し付けるように交差して貼る。

これらのテーピングは痛み軽減に効果的ではありますが、それ以前に痛みを発生させないのがベストです。

自分で判断せず、専門医へ

痛みが出てきたら、専門医に診てもらうようにしましょう。ただし、医者といっても様々です。診察を受けた時、

  1. インソール等に頼らず、シンスプリントの原因は筋肉の固さによるものだということを知っている
  2. 自宅でできる具体的な改善方法を教えてくれる
  3. 痛い部位だけでなく全身を見てくれる

こういった専門医に診てもらいましょう。

シンスプリントは必ず治る障害です。原因を突き止めて、症状が軽い間に対処すれば、長期休養する必要もありません。痛みなく動ける脚を取り戻しましょう!


Image Credit:”US Navy 090207-N-7090S-066 Lt. j.g. Gina Shaw treats shin splints by wrapping her leg in ice after her 8 Kilometer run after competing in the 2009 Armed Forces Cross Country Championship” by U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Jhi L. Scott – This Image was released by the United States Navy. Licensed under Public Domain via Wikimedia Commons.

 

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