子供達のスポーツの才能を開花させるための有効な手立ては、幼少期から2つ以上のスポーツを経験させること!大人がつくる環境により後発型の天才は生み出せるのです。これは運動連鎖の観点でもとても大切。上肢と下肢の異なる運動を経験する重要性についてフィジカルトレーニングの視点から解説します。

2つ以上のスポーツ経験で養える運動能力

あるブラジルのトッププロ選手が自分の専門の競技以外に子供の頃からサーフィンを行っているという話を聞いたことがあります。また、アメリカでは高校三年生まではシーズン制のクラブ活動で一年間に3〜4種類のスポーツを行えるということです。

それに対して日本では一つのスポーツに集中することが多いと思います。どちらが良いとか悪いとかではなく、それぞれの長所・短所があるかと思います。例を挙げると、FCバルセロナのプロサッカーチーム所属のリオネル・メッシ選手は5歳の頃から、ずっとサッカーひと筋であり、才能の塊であると言えるでしょう。

ただ、フィジカルトレーニングの視点から言えば、幼少期に2つ以上のスポーツを経験することは非常に有効であり合理的です。例えば、野球とアメリカンフットボールを行なった場合に、野球には相手とのコンタクトは無く、アメリカンフットボールには打つという動作はありません。

つまり、様々な動作に対応する運動神経の発達、多様性のある身体の使い方や筋肉のバランスなど2つ以上のスポーツを経験することでしか養えない運動能力があると思います。いわゆる「伸びしろ」と言われていることがそれらだと思います。

コーチングの視点から見えてくる正解とは?

最近、神奈川県のサッカー強豪校の指導に行ってきましたが、部員数約120名のチームです。今回はレギュラーチームではなかったのですが、脚の強さは本当に素晴らしさを感じることができました。しかし、上肢との連動性が無いことに気が付き、そこが1つのウィークポイントであることを感じました。

数名の選手はドリブルを想定したスラロームを行った際には、左右の腕が不均衡に動作していました。左右の腕が不均衡に動作するということは、厳密に言えば下肢のコントロールも不均衡であると言えます。彼らが上肢と下肢とのスムーズな運動連鎖を習得したら、ボールコントロール・ドリブルスピードなど、自ずとパフォーマンスは向上し、才能が開花。レギュラーの選手を脅かす存在になるはずです。見ていて本当にもったないと思いました。

Q:もし、彼らが幼少期にドリブルしながら走るバスケットボールを経験したら?

Q:もし、捕球しながら、ステップを踏んで投げないといけない野球を経験していたら?

サッカーにおいて、フォワードからディフェンスまでの手を使えないプレーヤーに上肢を使ったスポーツを経験させることは、「走るという単純な動作でさえ向上させてくれる」に違いありません。

同時に、ドリブルやシュートなどサッカーで必須な高度テクニックのパフォーマンスも引き上げてくれるでしょう。

上肢を使ったスポーツを経験させる、もしくは上肢と下肢の連動性を必要とするフィジカルトレーニング(運動連鎖を理解させるトレーニング)を行うことは、とても重要なことであるとコーチングの視点から感じます。

コーチが後発型の天才を作り出さなければならない

結論として、一つの競技で成功したリオネル・メッシ選手のような天才は非常に稀なケース。幼少期から2つ以上の(多様な)スポーツを経験することで運動連鎖を理解し、積み上げ、開花する才能を持つ「後発型の天才」は、未だ多く埋もれていると思います。いや、作り出してあげないといけないと思います。

現在、プロバスケットボールJPBL理事長の川淵三郎氏が「子供たちには多くのスポーツを経験させるべき」とニュース番組で述べていましたが、日本のスポーツ界の本質を突く、素晴らしい意見だと思います。

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Image Credit: “Batting High school baseball in Japan 2007” by I, DX Broadrec. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

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