前回のコラムで成功を引き寄せる正しいイメージトレーニングの方法をお伝えしましたが、今回はそのイメージトレーニングをさらに強化し、フォームの修正やポジショニングなどに効果を発揮するトレーニング方法をお伝えしたいと思います。外的イメージを活用することで試合中のアクシデントを想定しておくことで、本番のアクシデントにも対応することが可能です。

イメージには大きく分けて二つの種類が存在します。それは「外的イメージ」と「内的イメージ」です。外的イメージとは、実際にプレーをしている自分をもう一人の自分が見ているイメージをいいます。「ディソシエイト」なんていう言い方をしたりもしますね。そして、内的イメージとは、自分の体全体は見えず、自分の視界から見えるモノの情報をイメージすることをいいます。こちらは「アソシエイト」なんて言い方をしたりします。

外的イメージから自分を捉える

内的イメージは次回のコラムで紹介するとして、今回は外的イメージについて。

外的イメージというのは先に説明した通り、「実際にプレーしている自分をもう一人の自分が見ている」、そんなイメージになります。自分のプレーをビデオで撮影し、それを自分が見ているような感覚です。

野球なら、ピッチングや送球、バッティングなどのフォーム修正、テニスならボールに入るまでの適切なフットワークの習得、戦術的配球から相手を崩し、エースを奪うまでのシーン。サッカー、ラグビー、バスケットボールetc…なんでもいいので、自分の苦手とするプレーや、やりたいことを外的イメージとして捉えて見てください。

できるだけ鮮明にイメージし書き記す

さて、その時ですがイメージするシーンに求められることというのが「鮮明なイメージ」です。

たとえば、そのシーンはカラーなのか、白黒なのか、音は出ているのか、走る音や風の音が聞こえているのかetc…このようにイメージに鮮明さを持たせることが重要です。そして、外的イメージした内容を文字や図にして、ノートなどに記入していきます。そうすることで外的イメージが記憶として残るので、練習、試合前、プレーの合間に読み返すことができ、必要におけるイメージ喚起に役立ちます。

外的イメージを上手に使いネガティブな感情を排除しよう

外的イメージは、客観的に自分を見ているので嫌な感情が出にくくなります。

そこで、苦手な場面やミスをした時、アクシデントに見舞われた時に、自分が冷静に対処している外的なイメージトレーニングをたくさんしてみてください。

得意なプレーや好きなプレー、うまくプレーしている場面は、イメージトレーニングの導入としてはオススメです。しかし、試合で得意なプレーややりたいプレーができる場面がどのくらいあるかというと、ほとんどないはずです。

スポーツの試合は、苦手な場面、ミス、アクシデントの連続のはずです。これらを減らすことはできても、ゼロにすることは不可能です。そこでミスやアクシデントに対処するイメージをたくさん持っておけば、試合では大抵同じような場面か、いくつかの組み合わせなので、全く予想していなかったケースは、ほとんどないはずです。慌てることなく冷静に対処できます。

アクシデントの連続である試合において、対処イメージを持っておくことで、自信を持つことができるのです。

ぜひ外的イメージを利用したイメージトレーニング、試してみてください。

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森裕亮
2012年に愛知工業大学経営情報科学部経営学科スポーツマネジメント専攻を卒業。その後、日本オープン ポイントランキング(通称JOP)対象のツアートーナメントに出場するため全国各地の大会を回る。2014年に選手活動を終えると同時に、ベースメット・ ジュニアテニスアカデミーを開講。それと時期を同じくして、言語学と心理学を基礎として発達し、学問的背景を備えた心理学の実践ツールである、米国 NLP™協会認定の最強コミュニケーション手法NLPや、メンタルカウンセリングの最重要土台となる臨床心理、そして、セラピーティックカウンセリングに おける一つのツールであるTransactional Analysisi(交流分析)や、選手一人一人の特性を把握し活かすことにも最適な手法LABプロファイリング等 といった、様々な医学的・科学的根拠にもとづいた心理的アプローチの手法を学び、メンタルトレーナー/カウンセラーとしての活動にも着手し始める。現在は ジュニア選手の育成・指導の他、保育園や小学校といった各教育関係機関や某公的機関、一般企業などでの研修活動にも携わっている。