ほとんどのスポーツでは「走る」ことが含まれています。走りながら投げる、打つ、ジャンプなど。競技力ばかり向上しようとするとどうしてもこの基本的な動作に目が向きません。今回は改めてスポーツにおける「走る」動作に目を向けます。

「走る」という動きは人それぞれであり、「これが誰にも当てはまる最も正しいフォーム」というものはありません。しかし、全ての人に共通するうまく走る為の要素はあります。

今回はその要素をご紹介していきます。

そもそも走るとは?

そもそも、「動く・走る」ということはどういうことか?

それは、意図的に片足立ちの状態になり、不安定になる状況を作り出すということです。人は、安定している状態というのは動くことができない状況であり、重心をあえて不安定な位置にずらすことで動作を引き起こすことができます。

この重心をずらすという行為では、上半身が重要な役割を果たします。例えば普通に歩き出す際、身体を前に傾けて重心を前方にずらすことでゆっくりと倒れていき、転倒防止の為に足を前に踏み出します。これが歩くときの第一歩になります。上半身を傾けて重心をずらさないと身体は動かないのです。椅子から立ち上がる時に軽くおでこを抑えられると立てなくなる現象も、重心を前方にずらすことができないためです。

重要なのは上半身

上半身は動く上で重要な役割を果たします。これが走る動作に変わると、さらにその重要性は増してきます。走る動作には「加速→維持→減速」といった過程があるのですが、これらは上半身の傾きで分けられます。

身体を前に倒して加速し、身体を少し起こした状態でスピードを維持し、そして身体を完全に起こして減速をします。この一連の動作には、姿勢を維持する腹筋・背筋の力を使って上半身を固め、安定させながら重心を微調整しながらずらすことが重要になります。

上半身を使い分ける

走る上で、上半身でスピードをコントロールするといった旨を述べました。しかし、上半身を固めても、腕は逆に脱力しなければなりません。力を入れて腕を固める、もしくは強く振り過ぎるといった動きは、エネルギーを無駄に消耗させてしまう為、腕に関しては効率的に楽に動かす必要があります。

要するに、上半身を固める部分と動かす部分で意図的にコントロールして調整することが、「うまく走る」為には重要なのです。足を引き上げる、早く回転させるといった動きももちろん走る動作の中で重要ですが、その前にやるべきことがあるのです。

大事なことは身体を「コントロール」する

大概のスポーツでは、走り「ながら」何か動作を行います。走り「ながら」投げる。走り「ながら」シュートする。走り「ながら」ジャンプする。これらをうまく行う為には、意識的に身体をコントロールする必要があります。

神経 – 筋(一般的に運動神経と言われる)を鍛えるトレーニングを行うことができれば身体を思うままに操れるようになり、競技内での「正しく走る」ということに繋がってきます。

意識して運動神経を鍛え、どの競技でも「うまく走れる技術」を身に付けましょう。

*以前

サッカーの競技特性を踏まえたフィジカル強化 – サイドハーフ(SH)・サイドバック(SB)編で紹介されていた3つ目の動画は、固める部位と動かす部位を意識して使い分けるトレーニングとして効果的なので、参考までにご覧下さい。

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