サッカーのディフェンスにとって重要なことは、ボールを奪うことではなく、得点を与えないこと。その為には相手を攻めにくくさせることが大事であり、シュートを打たれない、抜かれないことが第一になってきます。受け身となり、相手の動きに対して反応することが多いDFにとって必要なフィジカル能力を今回はご紹介していきます。

以前の記事で、サッカーの競技特性の動きに合わせたフィジカルトレーニングをいくつかご紹介しました。今回はDFに関してご紹介していきます。

DFの競技特性

DFの選手は他のポジションと異なって、動きのほとんどが相手主導の受け身となり、後ろ向きに走る動作が比較的多くなります。例えば1対1の際、相手FWのドリブル(Action)の動きに合わせ、ストップ&バック(Reaction)を繰り返しながら相手についていきます。従って、DFは相手の動きに対し、いかに早く反応・対応できるかといった能力が重要になってくるのです。

必要とされるフィジカル能力

DFには洞察力や予測力はもちろんですが、フィジカル面ではスムーズに動き出す為の「バランス力」、スピードについていく為の「瞬発力」、そして相手の急な動きの変化に対応できる「敏捷性」といった能力が重要になります。

1. バランス

スムーズな動き出しの為には基本姿勢を覚えて常にバランスを保つことが重要になります。「膝を曲げて腰を落とせ」という言葉をよく聞きますが、実際に膝を曲げすぎると足を動かしにくくなります。重要なのは「腰を落とす」のではなく「重心を落とす」こと。背中を意識して上半身を真っ直ぐに維持し、その状態で膝を軽く曲げていき、自分にとってバランスの取りやすい膝の角度と姿勢を見つることが大事になります。

2. 瞬発力

DFの対応として、ボールを持っている選手に素早く駆け寄り、しっかりと一旦止まって、前を向かれたら後ろ走りしながら相手合わせて動いていくといった一連の流れがあります。

姿勢と重心位置を意識しながら一連の動作を行っています。後ろから張力がかかっている為、動作中にバランスを保っていないと前へ行く、止まる、後へ戻る、といった動きをスムーズに行うことができません。後ろへの動きを半身で行うと、より実践的な動きでのトレーニングが可能です。

3. 敏捷性

相手の動きに素早く対応する為、足捌きも重要です。決まった足捌きを能動的に行うだけではなく、相手の動きに対して受動的に足を動かすといったトレーニングが必要になります。

<引用元:Youtube>

実践に繋げる

最終的に、トレーニングした動きを実際のプレーに近づけて、実践の間合いなどを考慮したトレーニングをしていくことが大事になります。

1対1の球際の強さ等はもちろん重要ですが、一番の仕事は「ボールを取る」ことではなく、「点を取られない」ことです。基本のトレーニングを行い、点を与えないDFになりましょう。

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水川 敏宏
アメリカのカルフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業。 専門はストレングス・コンディショニング。サッカーをはじめ、多種目のスポーツ選手の怪我予防・リハビリ・トレーニング指導を行っている。トップアスリートだけでなく、老若男女、人種問わず、全ての人々を対象に幅広く活動。トレーナーの知識や技術はプロだけでなく、全ての人が受けることのできる恩恵である。怪我をしたがどうすればいいのか分からない。何のトレーニングをどう行えばいいのか分からない。どの情報を信じていいのか分からない。そんな“分からない”を失くす為、Change the Value of Sportsを信念に、株式会社CORE ‘N CODEでスポーツの浸透と普及を目標に日々精進中。STROOPS FUNCTIONAL PERFORMANCE TRAINER.