サッカーに必要な能力を向上させる為には様々なフィジカルトレーニングをこなしていく必要がある。その中でも、ウエイトトレーニングは個々で行うべきトレーニングであり、ボディーコーディネーション能力は特定の動きに関しては個々、もしくはポジション別で行うべきトレーニングである。

前回に引き続き、サッカーのフィジカルトレーニングに関してご紹介していきます。

チーム全体で鍛えるべき能力は、土台となる「持久力(筋持久力)/回復力」「瞬発力(爆発力)」という話をしました。

今回は、個別でやるべきトレーニングをご紹介していきます。

ポジションだけでなく選手の状況に応じたトレーニングが必要

以前に記載されている記事「フィジカルトレーニング改造計画」でも少し触れていましたが、「各々の選手のベストを引き出すためには、過去のように同時にみんなでトレーニングするのではなく、個々の選手に合わせたトレーニングが必要」という言葉があります。

大人と幼少期の頃では少し違いがありますが、基本的に人間の体には約600を超える筋肉と206本の骨があり、その上に競技特性やポジション毎の動きの違いが存在します。これらを考慮すると、当然トレーニング方法は個々で異なってくるのです。

1. ウエイトトレーニング

絶対的に個人で行うべきトレーニングは、筋力やパワー等を鍛えるウエイトトレーニングです。

以前、そのフィジカルトレーニングは正しいか?の記事で掲載しましたが、体を大きくする、大きさはそのままでパワーの出力を上げる、筋持久力を鍛える…等々。個々の目的に合わせたトレーニングを行う必要があります。

「筋肉をつけると体が重くなる」「サッカー選手にウェイトは不要」など耳にしますが、それら間違いであり、「ウエイトトレーニング」という物をしっかり理解していない方たちが言う台詞です。

フィジカル強化で変わったクリスティアーノロナウド

例えば、クリスティアーノロナウド選手。腹筋トレーニングなどは有名ですが、それ以外のフィジカルトレーニングもしっかり行っています。

その結果、彼は強靭なフィジカルを獲得し、持ち前のスピードに絶大なパワーを組み合わせることに成功しました。一流選手が実際にトレーニングを行っている現実を見て、「ウエイトは不要」と何故言えるのか?

ウエイトトレーニングは上のレベルに行く為には必要な要素なのです。また、ウエイトトレーニングは怪我予防にも必須です。高校生くらいから腹筋や背筋はもちろん、上半身/下半身のトレーニングを行っていくのもいいでしょう。

2. 運動連鎖/ボディーコーディネーション能力

これはチーム全体で必要な能力でもありますが、特定の動きに関しては個々のポジションや状況に応じてトレーニングするのが最適です。

運動連鎖とは隣接する関節がお互いに作用して動くこと。野球ピッチャーの投げる動作などは分かりやすい運動連鎖の動きですね。基本的な運動連鎖は練習中に身に付ける能力ですが、ポジションによっては独特の身体の使い方があります。

例えばジャンプヘッド。地面からの反力を利用して跳び上がり、空中で身体をしなるように動かしヘディングする。この一連の動きを見てみても、FWは前向きに跳んで前方に、もしくはその場で跳んで後方にヘディングといった動きが多いのに対して、DFはバックステップしながら跳んでボールを前に飛ばすといったような、動作とボールを飛ばすベクトルの向きが真逆になる動きが多くなります。

このように一つの動作を取ってもポジションによって異なる動きが生じる為、特定の動作に対しては個人、最低でもポジション別で行うべきなのです。

如何でしたでしょうか?

次回はポジション別や特定の技術/動きに合わせたトレーニングをご紹介していきます。

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