子どもたちのスポーツ指導には、本質を知る指導者の知識とスキルが必要だと思います。キッズアスリートの成長期における神経系の発達を十分に理解し、STROOPSを使ったコーディネーショントレーニングをお薦めします。

野球バスケテニス、空手など多くの習い事があります。キッズの時に多くのスポーツを経験させることは大変良いことです。

ところが、中学、高校となってくるとスポーツも絞ってくると思いますが、その時のスポーツで才能を開花させるために、小学校時代の子供達、キッズアスリートに何をさせるべきでしょうか?

キッズアスリートのフィジカルトレーニングにおいて何を目的にすべきか?

子供のフィジカル強化を考えるときに、合言葉のように使われる「スキャモンの発達・発育曲線」があります。確かに神経系統の発達が5歳くらいまでに約80%、12歳くらいまでにほぼ100%という数字をスポーツ指導者が認識して、指導しないといけないと思います。

具体的にどのような指導方法があるのかを問われた時に、一番シンプルで実践しやすい方法は子供の頃に多くのスポーツを経験させることです。以前にコラムを書いたので、ぜひ参考にしてください。

「感覚」と「神経」のトレーニングこそが才能開花の源

そして、チームとして、クラブとして行なうなら、「コーディネーション・トレーニング」を取り入れるべきでしょう。コーディネーション・トレーニングに関しては、今回は詳しく触れませんが、簡単に言えば、「様々な状況や感覚に対して神経回路が働いて、身体をコントロールする能力」です。

つまり、転がってくるボールを目で見て、それに合わせて身体を移動させ、手に付けているグローブをボールの位置に合わせて捕球するという身体のコントロールを言います。

学校や公園で身体全体を機能的に使うジャングルジムのような遊具が減少していく中、週2〜3回の1つのスポーツで、1つのチームに属しているキッズアスリートは、そのチームで教えられない動作に関して身体が適応することは不可能です。

つまり、他のチームと戦う試合において、知らない動作や知らない作戦に関して適応することは不可能であり、そこを叱る指導者は無知でしかありません。小学校を卒業するまでのキッズアスリートは、このような神経系統の発達の時期にあり、身体をコントロールすることを覚えている最中なのですから。

キッズ自身がスポーツ探求への興味を自覚するかが一番の鍵

親御さんも自分の子供の運動能力を見て、「なぜ、うちの子はできないのか?」「もっとこうしなさい、ああしなさい」などと指導している光景を目にしますが、心配する必要ありません。子供達は、可能性は持っています。ただ、適切なフィジカルが整っていないだけであり、知らないだけなのです。

ですから、まずはもっと多くのスポーツを経験させ、興味を持たせてあげる環境が必要だと感じます。そして、その興味こそが自覚へとつながり、自主的に技術を深めるキッカケになるのです。

それにより、キッズアスリートは「フィジカル(身体)」と「メンタル(心)」の両輪を養うことができるのです。

この本質を指導者、そして親は理解しないといけないと思います。

キッズ向けフィジカルトレーニングの実際

現在、私たちは数名のキッズアスリートを中心に不定期ですが1ヶ月に1度、STROOPSを中心に使用した「キッズ・エリートアスリート・フィジカルセミナー」を実施しています。(指導:チーフトレーナー 水川敏宏)

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子供達はそれぞれスポーツを別で行っていますが、ここで対象としているのはキッズの発育に応じたフィジカルトレーニングです。キッズ専用のフィジカルトレーニングは他ではあまり見ませんが、体操教室のようなものではなく、未来のオリンピック才能を開花させるために、体幹、運動連鎖といった身体の機能的動作と感覚、反応といった神経系のトレーニングを行う画期的なものです。

どういったトレーニングかというと概要のみですが、以下のような手順にそって行われます。

1. アセスメント(身体の評価)

当然、子供の発育状況は違うこと。さらに得意領域も異なります。何ができて何ができないのかを一人一人見極めて、修正エクササイズへとつなげていきます。

2. コレクティブ(修正)エクササイズ

今回は概要のみの説明ですが、アセスメントの結果をもとに修正すべき点を明確にし、それらをエクササイズのプログラムとして組み込んでいきます。

3. ファンクショナル・ムーブメント(機能的動作)

CNC MAGでも連載している通り、スポーツパフォーマンスへとつながる上で重要な体幹とともに個々の部位の機能的動作をトレーニングしていきます。

4. コーディネーション(身体のコントロール)

そして、機能的動作とともに、感覚、反応といった神経系の発達を促す遊び(トレーニング)を取り入れ、状況に応じた身体のコントロールを学びます。

を軸に組み立てられています。

そして、お互いの身体の特性を時間掛けて理解し合うことで、身体に関して興味を持たせることも狙いです。このセミナーを受講した全ての子どもたちが「楽しい!!」と言ってくれることが非常にありがたく、重要なことであると認識しています。

また、一般的なスポーツクラブやスポーツチームでは、先ずは多くの動きを取り入れてあげることがキッズアスリートの運動能力を引き上げる、最もシンプルな方法だと思います。STROOPSでは既にそのような製品も開発されており、動画でも見ることが可能です。

このPE 10 Pack Kitというポータブルなバッグの中には、一度に50名の子どもがトレーニングできるツールが入っており、楽しく運動することが可能です。

ぜひ、多くのキッズアスリートが世界で通用するスポーツ選手になってくれることを期待しています!!

キッズ・ジュニアアスリートのフィジカルトレーニングに関するその他記事

また、こうしたキッズ・ジュニアアスリートに関するフィジカルトレーニングについて、CNC MAGでもいくつか取り上げています。是非とも以下も参考にしてみてください。

Change the Value of Sports…, STROOPS!!

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