前回はアナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)が身体の感覚をリセットするのに有効だという事をお伝えしました。今回は、そのアナトミカル・ポジションの基礎である足裏と足関節の重要性についてお話していきたいと思います。

アナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)が身体の感覚をリセットするのに有効だという事を書かせて頂きましたが、ご覧頂きましたか? アナトミカル・ポジションの基礎である足裏と足関節は、アスリートの身体をコントロールする上で大変重要な役割を担っています。

さて、皆さんはもっと遠くにゴルフの球を飛ばしたり、速くピッチングをしたり、より遠くへ打球を打ち返したり、ディフェンダーを華麗に抜き去ったり、簡単にバスケットボールのリングを掴んだりしたいと思いませんか?

私たちと地球に接点を唯一持たせる身体の部位と運動能力アップの秘密

二足歩行の人間にとって、足の裏が身体の部位で唯一の地面との接点であり、身体が生み出した物理的エネルギーを地面に伝える事の出来るただ一つのツールなのです(寝る、四つ這い、逆立ち等は今は忘れて下さい。。。笑)。

足の裏が最終的に地面に伝える力の方向を決め、足裏や足関節のコントロール具合で身体が動く方向や効率は変わってきます。アメリカでは身体をよくレーシングカーに喩え、こういいます。

いくらエンジン(筋肉)が大きくて強いレーシングカーでも、それをコントロール(ファンクショナルトレーニングやコーディネーション)することが出来ないと事故を起こしてしまうよね

この例えでは筋肉をつけすぎてもそれをうまくコントロールする神経系が発達していないと意味がなく、しまいには怪我をしてしまうという事を伝えています。そして私はさらにそこに足関節や足裏をレーシングカーのタイヤとして付け加えたいと思います。

もし、レーシングカーのタイヤの性能が悪かったら、せっかくエンジンが生み出したエネルギーは地面へ伝わらずスリップし、空回りします。ドライバーがどんなにいいタイミングでハンドルを切っても、それを地面にうまく伝えてくれる質のいいタイヤがなければ何カーブは曲がれません。タイヤが唯一の地面とレーシングカーの接点だからです。

このタイヤが私たちの身体でいう足裏と足関節と地面の関係なのです。この喩えで足裏と足関節の重要性を少し感じてもらえたでしょうか?

足裏と足関節を鍛える事で身体を自在にコントロール

私たちは2足歩行の生き物ですよね。そして地球の重力と共に生きていて、この重力をうまく利用して動けるように私達の身体は作られています。重力の方向は常に地球の中心へ向かっていて、私たちの骨格や筋肉は抗重力筋によって支えられています。

しかし、正しい姿勢を取る事が出来れば抗重力筋が働かずとも(最小限という意味で)立っていられるのです。それは昔ほうきでバランスを取る遊びと似ています。指先にほうきの棒の先端を置き、前後左右動かしながらほうきが倒れないようにしたあれです。

この指で支えるほうきの棒の先端が固くなくて、ぐにゃぐにゃだったらどうでしょう?? バランスを取ることが非常に難しくなると思いませんか? バランスが取れないということは身体で言えば関節の位置が定まらないということになります。姿勢は崩れ、いつも抗重力筋は過度に働きっぱなしで余計な負担が増えてしまいますね。

土台である足裏と足関節がしっかりすることで、初めてその上にある身体をうまくコントロールする事が出来ると考えます。

足裏と足関節を鍛える事が運動能力アップと姿勢改善に不可欠

このように、足裏が唯一地面と身体を繋げている接点であり、地面からの反力を身体へ伝える唯一のツールです。レーシングカーで言えばタイヤの部分。なぜそんな大事な部分を今まで見過ごしてきたのでしょうか?

怪我予防、姿勢改善、運動能力アップするためには絶対にアプローチしていかないと行けない部位と言えます。

次回は足裏と身体の軸の関係について書きたいと思います。お楽しみに!

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