フィギュアスケートはグランプリシリーズの真っ只中。あなたが陸上のアスリートならば、氷上の美しさ以外にも注目してほしいことがあります。それはフィギュアスケート選手の体軸の素晴らしさ。華麗なスピンやジャンプの裏にある発達した体軸の秘密を探り、あなたのパフォーマンス向上に役立つ鍵を探します。

今はフィギュアスケート、グランプリシリーズの真っ只中ですね。

フィギュアスケート選手の高い身体能力

羽生結弦選手や宇野昌磨選手がトップ選手とされる中で、フィギュアスケート界では遅咲きとされる現在25歳の村上大介選手が急激に成長して上位争いに食い込んできました。これら全ての選手に言えること。それは皆“体軸”が発達しているとうことです。

といっても“体軸”とは目に見えるものではありません。しかし、あのボディバランス、中心軸、瞬発力を目の当たりにすると体軸が発達しているとしかいいようがありません。時に力強く、時にしなやかに身体を自由自在に操るフィギュアスケート選手は、華やかで常に笑顔なので楽そうに見えて実は凄まじい身体能力の持ち主です。

フィギュアスケート選手がパフォーマンスを発揮するための条件

そんなフィギュアスケート選手ですが、実は物凄く足裏の感覚が発達しています。

フィギュアスケートとはブレードと呼ばれる薄い刃の上で氷の上を滑っています。アイススケートをしたことがある人はわかると思いますが、ブレードのエッジの角度がわずかに狂ってしまうとすぐに滑って転んでしまうでしょう。

氷の上でパフォーマンスを発揮するには

  1. 重心の位置
  2. 角度
  3. 床(氷)への力

をどのようにコントロールするかがキーとなってきます。それらを感知し、コントロールするのは足裏です。氷では摩擦が少ないので、かなり精度の高いコントロールが必要といえるでしょう。

陸上スポーツでも足裏は大切

上記の3項目は、実は陸上でパフォーマンスを発揮する時も同じことが言えます。

ただ陸上の方が摩擦も多く、針の穴を通すような重心コントロールや角度、力の制御などは必要ないので普段はそこまで意識する事はありません。しかし、物理の法則に乗っ取って私達が運動をしている以上、

  1. 重心の位置を感知
  2. 力の方向(ベクトル)
  3. 力の大きさ

をどれだけうまくコントロールするかで運動効率はもちろん、パフォーマンス自体へ影響するのです。

足裏感覚の発達が運動効率を高める

それをコントロールする舵取りをしてくれるのが“足裏”です。唯一、地面と身体が接している足裏が最終的なパフォーマンスの決定権を持ちます。

ボートとオールを想像して頂くとわかりやすいかと思いますが、オールはボートの舵取りをするだけではなく、漕いだ人が作り出すエネルギーを水へ伝える唯一のツールです。このオールがふにゅふにゃだったらどうでしょう? 漕いでも漕いでもボートは進まず、そればかりか体力だけ吸い取られ、方向転換もままなりません。

私たちの身体も同じような事が言えます。スケート選手があのように凄まじいボディバランスを保ちながら高いパフォーマンスを発揮できるのは足裏の発達による体軸の形成の成せる業と言えます。

 

皆さんもこのグランプリ・シリーズを観戦しながら彼らのパフォーマンスの根幹を研究して観て下さい。私自身、重心コントロールの苦手な選手にはアイススケートを推奨しています。


Emily Hughes-Evening with Champions2” by Rich Moffitt from Boston, USA – Emily Hughes mid-jump. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.

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